年表 1945年から今まで
作品は、時代とお金の流れの中で生まれます。戦争が終わり、テレビが家に入り、ビデオとゲームが広がり、ネットとスマホが見る場所を変えました。そのたびに、映像の作り方も、観られ方も変わってきました。授業で観る作品が、どんな時代に生まれたのかを、この年表で確かめてください。
右端の「授業」の列から、その年に関わる回へ移動できます。色は授業のブロックに合わせています(90年代以前は2年後期の色)。
1940〜50年代
焼け跡から、テレビの時代へ
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 1945 | 第二次世界大戦が終わる | — | |
| 1950 | 朝鮮戦争が始まる | 黒澤明『羅生門』(翌年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞) | 第3回 |
| 1953 | — | 日本でテレビの本放送が始まる(NHK、日本テレビ) | |
| 1954 | 第五福竜丸がビキニ環礁の水爆実験で被ばく | 『ゴジラ』公開(本多猪四郎監督、音楽・伊福部昭)、黒澤明『七人の侍』 | 第10回 |
| 1955 | 高度経済成長が始まる | — | |
| 1958 | 東京タワーが完成 | 日本の映画館の観客数が過去最多に。以後テレビに押されて減っていく。ソール・バス『めまい』のタイトル | 第47回 |
| 1959 | 皇太子(当時)のご成婚パレードの中継で、テレビが一気に普及 | — |
1960年代
テレビとアニメが、家庭に入る
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 1960 | — | カラーテレビの本放送が始まる。ソール・バス『サイコ』のタイトル | 第47回 |
| 1962 | — | 『007/ドクター・ノオ』公開。銃口から始まるオープニングの型が生まれる | 第47回 |
| 1963 | — | 『鉄腕アトム』放送開始。毎週30分のテレビアニメシリーズが日本で始まる | |
| 1964 | 東京オリンピック。衛星中継とカラー中継 | 富野由悠季が虫プロダクションに入社。『シェルブールの雨傘』公開 | 第28回・第39回 |
| 1966 | — | 『ウルトラマン』放送開始。テレビの特撮の時代 | |
| 1968 | — | 『2001年宇宙の旅』公開。キューブリックはのちにアカデミー視覚効果賞を受賞 | 第9回 |
| 1969 | アポロ11号が月面着陸、世界中に中継される | 『ドラえもん』の連載開始 |
1970年代
ビデオとゲームと、ロボットアニメ
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 1970 | 大阪万博 | — | |
| 1973 | オイルショック。高度経済成長が終わる | — | |
| 1974 | — | 『宇宙戦艦ヤマト』放送開始。白組が設立される | |
| 1975 | — | 家庭用ビデオ(ベータマックス)が発売。ILMが設立される | 第49回 |
| 1976 | — | VHSが発売され、のちに家庭用ビデオの標準になる | |
| 1977 | — | 『スター・ウォーズ』公開。映画が商品とシリーズの入口になる | 考え |
| 1978 | — | 『スペースインベーダー』が大ブーム。ゲームの時代の始まり | |
| 1979 | ウォークマン発売。音楽を持ち歩く時代 | 『機動戦士ガンダム』放送開始 | 第39回 |
1980年代
ファミコンとCGの夜明け、バブル
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 1981 | — | アメリカでMTVが開局。ミュージックビデオの時代。ガンダム劇場版公開 | 第2回・第39回 |
| 1982 | — | 『トロン』『ブレードランナー』公開。映画にCGが入り始める | |
| 1983 | 東京ディズニーランド開園 | ファミリーコンピュータ発売 | |
| 1984 | — | 『風の谷のナウシカ』公開。Macintosh発売。Appleのテレビ CM「1984」(リドリー・スコット監督) | |
| 1985 | — | スタジオジブリ設立。『スーパーマリオブラザーズ』発売 | 第31回 |
| 1986 | バブル景気が始まる | ピクサー設立。『ドラゴンクエスト』発売 | 第50回 |
| 1987 | — | 『ファイナルファンタジー』発売 | 第1回 |
| 1988 | — | 『AKIRA』『となりのトトロ』公開 | |
| 1989 | 平成が始まる。ベルリンの壁が崩壊 | — |
1990年代
デジタル化と、阪神・淡路大震災
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 1990 | — | Photoshop発売。ロンドンでThe Millが設立される | スタジオ |
| 1991 | バブル崩壊 | — | |
| 1993 | Jリーグ開幕 | After Effects発売。『ジュラシック・パーク』公開。CGの生き物が映画に入る。日清カップヌードル「hungry?」がカンヌ国際広告祭でグランプリ | 第49回 |
| 1994 | — | 初代PlayStation発売 | |
| 1995 | 阪神・淡路大震災。地下鉄サリン事件。Windows 95でインターネットが広がる | 『トイ・ストーリー』『新世紀エヴァンゲリオン』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『セブン』 | 第50回・第53回・第52回・第47回 |
| 1996 | — | Imaginary Forces設立(カイル・クーパーほか) | 第47回 |
| 1997 | — | 『ファイナルファンタジーVII』『もののけ姫』『タイタニック』。WOWが仙台で設立。僕がCGの道を目指したのはこの頃 | 第1回・第55回 |
| 1998 | Google設立 | Maya発売 | |
| 1999 | iモード開始。携帯電話でインターネット | 『マトリックス』公開 | 第46回 |
2000年代
ネットと配信の芽、HDの時代
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 2000 | — | BSデジタル放送開始。PlayStation 2発売。Psyop、Brand New Schoolが設立 | 第44回・スタジオ |
| 2001 | アメリカ同時多発テロ | 『千と千尋の神隠し』『アメリ』『ファイナルファンタジーX』 | 第31回・第43回・第44回 |
| 2003 | — | 地上デジタル放送開始(三大都市圏から) | |
| 2004 | Facebook開始 | — | |
| 2005 | — | YouTube設立。動画を誰でも公開できる時代へ | 第2回 |
| 2006 | — | ニコニコ動画開始。『時をかける少女』公開 | 第37回 |
| 2007 | iPhone発売(日本は翌年) | Netflixがアメリカでストリーミング配信を開始 | |
| 2008 | リーマン・ショック | 『ダークナイト』(IMAXカメラ)、『メタルギアソリッド4』 | 第34回・第44回 |
| 2009 | — | 『アバター』公開。3D上映が広がる | 第40回 |
2010年代
スマホと配信が、見る場所を変える
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 2010 | Instagram開始 | — | |
| 2011 | 東日本大震災 | 地上アナログ放送が終了(被災3県を除く) | |
| 2013 | — | 『ゼロ・グラビティ』『The Last of Us』 | 第19回・第29回 |
| 2015 | — | Netflix、Amazonプライム・ビデオが日本でサービス開始。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 | 第17回 |
| 2016 | — | 『君の名は。』『シン・ゴジラ』『ラ・ラ・ランド』。中国で短尺動画アプリ(のちのTikTok)開始 | 第25回・第16回・第27回 |
| 2018 | — | 『スパイダーマン:スパイダーバース』 | 第23回 |
| 2019 | 令和が始まる。京都アニメーションのスタジオで放火事件 | YOASOBI「夜に駆ける」 | 第2回 |
2020年代
コロナ、生成AI、そして今
| 年 | 世の中 | 映像の世界 | 授業 |
|---|---|---|---|
| 2020 | 新型コロナウイルスの流行。映画館が休業 | Disney+が日本でサービス開始。『鬼滅の刃 無限列車編』が興行収入の歴代1位に。『Ghost of Tsushima』。KASSEN設立 | 第3回・スタジオ |
| 2022 | ChatGPTが公開される | 『トップガン マーヴェリック』 | 第5回 |
| 2023 | ハリウッドで脚本家と俳優のストライキ | 『ゴジラ-1.0』『マイ・エレメント』 | 第9回・第13回 |
| 2024 | 動画生成AIの発表が相次ぐ | 『ゴジラ-1.0』がアカデミー視覚効果賞。『DUNE PART2』『ルックバック』『FF7 リバース』 | 第7回・第11回・第1回 |
| 2025 | 大阪・関西万博 | Technicolorの破綻でThe Millが閉鎖、同年に再始動 | スタジオ |
| 2026 | — | 富野由悠季が旭日中綬章を受章。『DUNE PART3』12月公開予定 | 第39回 |
賞で見る年表
アカデミー作品賞は「その年に一番評価された映画」、視覚効果賞は「その年に一番すごい映像技術」、年間最優秀ゲームは「その年に一番評価されたゲーム」です。三つを並べると、物語の評価と技術の評価がいつ重なり、いつ分かれるのかが見えてきます。作品賞と視覚効果賞を同じ作品が獲った年(『ベン・ハー』『タイタニック』『グラディエーター』『王の帰還』など)を探してみてください。
1940〜50年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1945 | 失われた週末 | Wonder Man | — | |
| 1946 | 我等の生涯の最良の年 | 陽気な幽霊 | — | |
| 1947 | 紳士協定 | Green Dolphin Street | — | |
| 1948 | ハムレット | ジェニーの肖像 | — | |
| 1949 | オール・ザ・キングスメン | 猿人ジョー・ヤング | — | |
| 1950 | イヴの総て | 月世界征服 | — | |
| 1951 | 巴里のアメリカ人 | 地球最後の日 | — | |
| 1952 | 地上最大のショウ | Plymouth Adventure | — | |
| 1953 | 地上より永遠に | 宇宙戦争 | — | |
| 1954 | 波止場 | 海底二万哩 | — | |
| 1955 | マーティ | トコリの橋 | — | |
| 1956 | 八十日間世界一周 | 十戒 | — | |
| 1957 | 戦場にかける橋 | 眼下の敵 | — | |
| 1958 | 恋の手ほどき | 親指トム | — | |
| 1959 | ベン・ハー | ベン・ハー | — |
1960年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1960 | アパートの鍵貸します | タイム・マシン 80万年後の世界へ | — | |
| 1961 | ウエスト・サイド物語 | ナバロンの要塞 | — | |
| 1962 | アラビアのロレンス | 史上最大の作戦 | — | |
| 1963 | トム・ジョーンズの華麗な冒険 | クレオパトラ | — | |
| 1964 | マイ・フェア・レディ | メリー・ポピンズ | — | |
| 1965 | サウンド・オブ・ミュージック | 007/サンダーボール作戦 | — | |
| 1966 | わが命つきるとも | ミクロの決死圏 | — | |
| 1967 | 夜の大捜査線 | ドリトル先生不思議な旅 | — | |
| 1968 | オリバー! | 2001年宇宙の旅 | — | 第9回 |
| 1969 | 真夜中のカーボーイ | 宇宙からの脱出 | — |
1970年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1970 | パットン大戦車軍団 | トラ・トラ・トラ! | — | |
| 1971 | フレンチ・コネクション | ベッドかざりとほうき | — | |
| 1972 | ゴッドファーザー | ポセイドン・アドベンチャー(特別業績賞) | — | |
| 1973 | スティング | —(授賞なし) | — | |
| 1974 | ゴッドファーザー PART II | 大地震(特別業績賞) | — | |
| 1975 | カッコーの巣の上で | ヒンデンブルグ(特別業績賞) | — | |
| 1976 | ロッキー | キングコング、2300年未来への旅(特別業績賞) | — | |
| 1977 | アニー・ホール | スター・ウォーズ | — | 考え |
| 1978 | ディア・ハンター | スーパーマン(特別業績賞) | — | |
| 1979 | クレイマー、クレイマー | エイリアン | — |
1980年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1980 | 普通の人々 | 帝国の逆襲(特別業績賞) | — | |
| 1981 | 炎のランナー | レイダース/失われたアーク《聖櫃》 | — | |
| 1982 | ガンジー | E.T. | — | |
| 1983 | 愛と追憶の日々 | ジェダイの復讐(特別業績賞) | — | |
| 1984 | アマデウス | インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 | — | |
| 1985 | 愛と哀しみの果て | コクーン | — | |
| 1986 | プラトーン | エイリアン2 | — | |
| 1987 | ラストエンペラー | インナースペース | — | |
| 1988 | レインマン | ロジャー・ラビット | — | |
| 1989 | ドライビング Miss デイジー | アビス | — |
1990年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1990 | ダンス・ウィズ・ウルブズ | トータル・リコール(特別業績賞) | — | |
| 1991 | 羊たちの沈黙 | ターミネーター2 | — | |
| 1992 | 許されざる者 | 永遠に美しく… | — | |
| 1993 | シンドラーのリスト | ジュラシック・パーク | — | 第49回 CGの生き物が映画に入った年 |
| 1994 | フォレスト・ガンプ/一期一会 | フォレスト・ガンプ/一期一会 | — | |
| 1995 | ブレイブハート | ベイブ | — | |
| 1996 | イングリッシュ・ペイシェント | インデペンデンス・デイ | — | |
| 1997 | タイタニック | タイタニック | — | 第1回 |
| 1998 | 恋におちたシェイクスピア | 奇蹟の輝き | — | |
| 1999 | アメリカン・ビューティー | マトリックス | — | 第46回 |
2000年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2000 | グラディエーター | グラディエーター | — | The Mill |
| 2001 | ビューティフル・マインド | ロード・オブ・ザ・リング | — | |
| 2002 | シカゴ | ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 | — | |
| 2003 | ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 | ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 | Madden NFL 2004 | |
| 2004 | ミリオンダラー・ベイビー | スパイダーマン2 | グランド・セフト・オート・サンアンドレアス | |
| 2005 | クラッシュ | キング・コング | バイオハザード4 | |
| 2006 | ディパーテッド | パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト | Gears of War | 第4回 作品賞の編集はテルマ・スクーンメイカー |
| 2007 | ノーカントリー | ライラの冒険 黄金の羅針盤 | バイオショック | |
| 2008 | スラムドッグ$ミリオネア | ベンジャミン・バトン 数奇な人生 | グランド・セフト・オートIV | |
| 2009 | ハート・ロッカー | アバター | アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団 | 第40回・第34回 |
2010年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2010 | 英国王のスピーチ | インセプション | レッド・デッド・リデンプション | |
| 2011 | アーティスト | ヒューゴの不思議な発明 | The Elder Scrolls V: Skyrim | |
| 2012 | アルゴ | ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 | The Walking Dead | |
| 2013 | それでも夜は明ける | ゼロ・グラビティ | グランド・セフト・オートV | 第19回 |
| 2014 | バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) | インターステラー | Dragon Age: Inquisition | |
| 2015 | スポットライト 世紀のスクープ | エクス・マキナ | ウィッチャー3 ワイルドハント | |
| 2016 | ムーンライト | ジャングル・ブック | オーバーウォッチ | 第27回 授賞式で『ラ・ラ・ランド』と読み間違えられる出来事 |
| 2017 | シェイプ・オブ・ウォーター | ブレードランナー 2049 | ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド | |
| 2018 | グリーンブック | ファースト・マン | ゴッド・オブ・ウォー | |
| 2019 | パラサイト 半地下の家族 | 1917 命をかけた伝令 | SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | 第4回 |
2020年代
| 作品の年 | アカデミー作品賞 | アカデミー視覚効果賞(特殊効果賞) | 年間最優秀ゲーム | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2020 | ノマドランド | TENET テネット | The Last of Us Part II | 第29回 ゲームはノーティードッグ(第29回の続編) |
| 2021 | コーダ あいのうた | DUNE/デューン 砂の惑星 | It Takes Two | 第7回 |
| 2022 | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス | アバター:ウェイ・オブ・ウォーター | ELDEN RING | |
| 2023 | オッペンハイマー | ゴジラ-1.0 | バルダーズ・ゲート3 | 第9回 日本映画として初の視覚効果賞 |
| 2024 | ANORA アノーラ | デューン 砂の惑星PART2 | アストロボット | 第7回 |
| 2025 | ワン・バトル・アフター・アナザー | アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ | Clair Obscur: Expedition 33 |
年は作品の対象年(アカデミー賞の授賞式は翌年の春)です。視覚効果賞は時期によって「特殊効果賞」「特殊視覚効果賞」などと名前が変わり、競う形ではなく特別業績賞として贈られた年があります。年間最優秀ゲームは、2003〜2013年はSpike Video Game Awards、2014年からはThe Game AwardsのGame of the Yearです(それ以前は空欄)。2025年の結果は第98回アカデミー賞(2026年3月)とThe Game Awards 2025(2025年12月)の報道で確認しています。
ミュージックビデオの賞
MVは、映画やゲームと並ぶもう一つの映像の柱です。アメリカのMTV Video Music Awards(1984年〜)と、日本のSPACE SHOWER MUSIC (VIDEO) AWARDS(1996〜2022年)の、その年の最優秀ビデオを並べました。日本の賞は監督の名前も載せています。MVの監督から映画やCMへ進んだ人も多く、名前を覚えておくと作品のつながりが見えてきます。
1980年代
| 授賞の年 | MTV Video Music Awards ビデオ・オブ・ザ・イヤー(アメリカ) | SPACE SHOWER MUSIC (VIDEO) AWARDS VIDEO OF THE YEAR(日本) | 日本の受賞作の監督 | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1984 | ザ・カーズ「You Might Think」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1985 | ドン・ヘンリー「The Boys of Summer」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1986 | ダイアー・ストレイツ「Money for Nothing」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1987 | ピーター・ガブリエル「Sledgehammer」 | —(賞の開始前) | — | 第47回 クレイアニメとコマ撮りで作られたMV |
| 1988 | INXS「Need You Tonight/Mediate」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1989 | ニール・ヤング「This Note’s for You」 | —(賞の開始前) | — |
1990年代
| 授賞の年 | MTV Video Music Awards ビデオ・オブ・ザ・イヤー(アメリカ) | SPACE SHOWER MUSIC (VIDEO) AWARDS VIDEO OF THE YEAR(日本) | 日本の受賞作の監督 | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1990 | シネイド・オコナー「Nothing Compares 2 U」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1991 | R.E.M.「Losing My Religion」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1992 | ヴァン・ヘイレン「Right Now」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1993 | パール・ジャム「Jeremy」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1994 | エアロスミス「Cryin’」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1995 | TLC「Waterfalls」 | —(賞の開始前) | — | |
| 1996 | スマッシング・パンプキンズ「Tonight, Tonight」 | ウルフルズ「ガッツだぜ!!」 | 竹内鉄郎 | 第47回 メリエス『月世界旅行』(1902)へのオマージュ。MVの源流は映画の誕生まで遡る |
| 1997 | ジャミロクワイ「Virtual Insanity」 | 電気グルーヴ「Shangri-La」 | 板屋宏幸、ピエール瀧 | セットの床が動く仕掛けを、カメラの前で撮っている |
| 1998 | マドンナ「Ray of Light」 | hide with Spread Beaver「ピンク スパイダー」 | 丹修一 | |
| 1999 | ローリン・ヒル「Doo Wop (That Thing)」 | L’Arc〜en〜Ciel「Pieces」 | 高田雅博 | 画面を左右に分け、1967年と今を同時に見せる |
2000年代
| 授賞の年 | MTV Video Music Awards ビデオ・オブ・ザ・イヤー(アメリカ) | SPACE SHOWER MUSIC (VIDEO) AWARDS VIDEO OF THE YEAR(日本) | 日本の受賞作の監督 | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2000 | エミネム「The Real Slim Shady」 | L’Arc〜en〜Ciel「STAY AWAY」 | 上田拓、多田琢 | |
| 2001 | クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、ピンク「Lady Marmalade」 | —(開催なし) | — | |
| 2002 | エミネム「Without Me」 | 宇多田ヒカル「traveling」 | 紀里谷和明 | 日本:監督の紀里谷和明はのちに映画『CASSHERN』を監督 |
| 2003 | ミッシー・エリオット「Work It」 | 桑田佳祐「東京」 | 信藤三雄 | |
| 2004 | アウトキャスト「Hey Ya!」 | Mr.Children「くるみ」 | 丹下紘希 | |
| 2005 | グリーン・デイ「Boulevard of Broken Dreams」 | RIP SLYME「GALAXY」 | 辻川幸一郎 | |
| 2006 | パニック!アット・ザ・ディスコ「I Write Sins Not Tragedies」 | YUKI「JOY」 | 中村剛 | |
| 2007 | リアーナ「Umbrella」 | Mr.Children「しるし」 | 丹下紘希 | |
| 2008 | ブリトニー・スピアーズ「Piece of Me」 | BUMP OF CHICKEN「花の名」 | 番場秀一 | |
| 2009 | ビヨンセ「Single Ladies (Put a Ring on It)」 | 電気グルーヴ「モノノケダンス」 | 天久聖一 |
2010年代
| 授賞の年 | MTV Video Music Awards ビデオ・オブ・ザ・イヤー(アメリカ) | SPACE SHOWER MUSIC (VIDEO) AWARDS VIDEO OF THE YEAR(日本) | 日本の受賞作の監督 | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2010 | レディー・ガガ「Bad Romance」 | 安室奈美恵「FAST CAR」 | 久保茂昭 | |
| 2011 | ケイティ・ペリー「Firework」 | サカナクション「アルクアラウンド」 | 関和亮 | 日本:監督の関和亮は2017年『恋』でも受賞 |
| 2012 | リアーナ「We Found Love」 | サカナクション「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」 | 田中裕介 | |
| 2013 | ジャスティン・ティンバーレイク「Mirrors」 | きゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」 | 田向潤 | |
| 2014 | マイリー・サイラス「Wrecking Ball」 | マキシマム ザ ホルモン「予襲復讐」 | 南関東逆境会Neo | |
| 2015 | テイラー・スウィフト「Bad Blood」 | くるり「Liberty&Gravity」 | 田向潤 | |
| 2016 | ビヨンセ「Formation」 | ゆず「終わらない歌」 | 鎌谷聡次郎 | |
| 2017 | ケンドリック・ラマー「HUMBLE.」 | 星野源「恋」 | 関和亮 | |
| 2018 | カミラ・カベロ「Havana」 | 平井堅「ノンフィクション」 | 田辺秀伸 | |
| 2019 | テイラー・スウィフト「You Need to Calm Down」 | RADWIMPS「カタルシスト」 | 柿本ケンサク |
2020年代
| 授賞の年 | MTV Video Music Awards ビデオ・オブ・ザ・イヤー(アメリカ) | SPACE SHOWER MUSIC (VIDEO) AWARDS VIDEO OF THE YEAR(日本) | 日本の受賞作の監督 | 授業・メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2020 | ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」 | BUMP OF CHICKEN「Aurora」 | 林響太朗 | |
| 2021 | リル・ナズ・X「MONTERO (Call Me By Your Name)」 | 米津玄師「感電」 | 奥山由之 | 第2回 日本:米津玄師「感電」の年。YOASOBI「夜に駆ける」がSONG OF THE YEARを受賞 |
| 2022 | テイラー・スウィフト「All Too Well: The Short Film」 | 星野源「不思議」 | 林響太朗 | 第2回 アメリカ:MVと短編映画の境界を越えた作品 |
| 2023 | テイラー・スウィフト「Anti-Hero」 | —(2022年で終了) | — | |
| 2024 | テイラー・スウィフト「Fortnight」 | —(2022年で終了) | — | |
| 2025 | アリアナ・グランデ「brighter days ahead」 | —(2022年で終了) | — |
MVの賞は「授賞の年」で並べています(上の映画とゲームの表は「作品の年」)。MTVの賞は前の年の夏から1年間のMVが対象です。SPACE SHOWERの賞は、1996〜2000年は年末に、2002年からは翌年の3月に開かれ、2001年は開催がありません。2016年に「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」に名前が変わり、2022年まで続きました。日本ではほかに、MTVジャパンによるMTV Video Music Awards Japanもありました。2025年のMTVの結果は報道で確認しています。
この年表の読み方
- 見る場所の変化を追う 映画館→テレビ→ビデオ→パソコン→スマホ。見る場所が変わるたびに、映像の尺や作り方が変わってきました。第2回のYouTubeと映像作品の話の背景です。
- 道具の変化を追う Photoshop(1990)、After Effects(1993)、Maya(1998)。皆さんが授業で使っている道具は、ほとんどが90年代に生まれています。
- 世の中の出来事と並べる 『ゴジラ』は核の恐怖の年に、『ガンダム』はロボットアニメの全盛期に生まれました。作品だけを見ず、その年の世の中と並べて見てください。
- 神戸の1995年 阪神・淡路大震災の年に、『トイ・ストーリー』『エヴァンゲリオン』『攻殻機動隊』が生まれています。日本の映像が大きく変わった年でもあります。
年表の出来事は公開情報をもとにしています。発売日や開始日は地域によって異なる場合があります。