50年前の傘が、色の源流だった 『ラ・ラ・ランド』と『シェルブールの雨傘』
前回の『ラ・ラ・ランド』を、今度は源流から読みました。この授業で何度も話している「源流作品」を、もっとも分かりやすく体験できる組み合わせです。
比較
| 作品 | 特徴 |
|---|---|
| 『シェルブールの雨傘』(1964) | ジャック・ドゥミ監督。全編のセリフを歌で語るフランスのミュージカル。鮮やかな色の壁や衣装が特徴 |
| 『ラ・ラ・ランド』(2016) | ドゥミ作品への敬意を込めた原色の色づかいと、夢と現実のすれ違いの物語 |
作品の基本情報は2026年11月に公開情報で確認しました(Wikipedia英語版「La La Land」、同「The Umbrellas of Cherbourg」、カンヌ国際映画祭公式、Little White Lies)。配信状況は変わるため、授業前に確認してください。
作り手のバックボーン
ジャック・ドゥミ 『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』で、色と音楽を一体にしたミュージカルを作った監督です。チャゼルはドゥミ作品への敬意を語っています。
考察
1. 引き継いだのは「色と歌の一体感」
原色の壁や衣装、歌で気持ちを語る演出。これが『ラ・ラ・ランド』の土台になっています。
2. 変えたのは「現実の街」
ドゥミの作品は、フランスの港町を舞台にしました。『ラ・ラ・ランド』は、ロサンゼルスという現実の大都市を舞台にしています。源流の形式を、今の街に置き換えています。
3. 源流は、古いほど自由に引用できる
50年前の作品は、今の観客にとってほとんど新しいものです。古い作品を知っていることは、作り手にとって大きな武器になります。2年間で90年代まで遡るのは、そのためでもあります。
授業の進め方(90分×2コマ)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 1コマ目 0:00〜0:10 | 導入:今回の観点を伝え、「観る前の予想」を書く |
| 0:10〜 | 本編上映(止めない・戻さない・飛ばさない) |
| 休憩 | 構成の区切りで休憩。前半で気づいたことを1行メモ |
| 2コマ目 | 上映の続き |
| 上映後 15分 | 分析シート「たどる面」を個人で記入 |
| 15分 | ペアで「授業で投げた問い」を話し合う |
| 15分 | 解説(この記事の考察) |
| 5分 | 引き出しノートに3つ、降ろす欄を記入 |
上映時間が長い場合は、ペアの話し合いを短くして解説の時間を確保します。
授業で投げた問い
- 二つの作品で、一番似ていると思った点は何ですか。
- 自分が探した「元ネタ」は、元の作品から何を変えていましたか。
参照動画
授業で扱った映像と、理解を深めるための映像です。
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『シェルブールの雨傘』予告編
解説動画
色の使い方を『ラ・ラ・ランド』と比べてください。
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『ラ・ラ・ランド』と過去の名作の比較
解説動画
引用の参考です。
参考リンク
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映像概論
-
2010年代
-
色
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源流
-
音楽
- 映像概論
- 2010年代
- 色
- 源流
- 音楽