コンテは、時間の設計図 『時をかける少女』
今回から3回は絵コンテです。2006年の細田守監督の『時をかける少女』を題材にしました。小さな規模で公開され、口コミで長く上映が続いた作品です。
作品データ
| 公開 | 2006年7月15日 |
| 監督 | 細田守 |
| 脚本 | 奥寺佐渡子 |
| キャラクターデザイン | 貞本義行 |
| 美術監督 | 山本二三 |
| 上映時間 | 約100分 |
| 制作 | マッドハウス |
| 原作 | 筒井康隆の小説(1967年) |
| 配信 | 要確認 |
作品の基本情報は2026年11月に公開情報で確認しました(アニメハック、allcinema)。配信状況は変わるため、授業前に確認してください。
作り手のバックボーン
細田守(監督) 東映アニメーションでアニメーターとして出発し、演出家になった監督です。この作品の後、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』と、オリジナル作品を作り続けています。
貞本義行(キャラクターデザイン) 『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターデザインも手がけた人です。2年後期の第53回で、エヴァまで遡ります。
考察
1. コンテは秒数を決めるもの
コンテには、絵と一緒に秒数が書かれています。同じ構図でも、3秒見せるか、10秒見せるかで意味が変わります。コンテは、時間を描く道具です。
2. 原作は1967年
この作品は、筒井康隆の1967年の小説を原作にしています。何度も映像化されてきた物語を、2006年の高校生の話として作り直しました。長く続く物語の、受け継ぎ方の例です。
3. 小さく始まった作品
公開の規模は大きくありませんでしたが、口コミで上映が長く続きました。大きな宣伝がなくても、作品の力で観客は増えていきます。
授業の進め方(90分×2コマ)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 1コマ目 0:00〜0:10 | 導入:今回の観点を伝え、「観る前の予想」を書く |
| 0:10〜 | 本編上映(止めない・戻さない・飛ばさない) |
| 休憩 | 構成の区切りで休憩。前半で気づいたことを1行メモ |
| 2コマ目 | 上映の続き |
| 上映後 15分 | 分析シート「たどる面」を個人で記入 |
| 15分 | ペアで「授業で投げた問い」を話し合う |
| 15分 | 解説(この記事の考察) |
| 5分 | 引き出しノートに3つ、降ろす欄を記入 |
上映時間が長い場合は、ペアの話し合いを短くして解説の時間を確保します。
授業で投げた問い
- 印象に残ったカットは、何秒くらい続いていましたか。
- 同じ場所が何度も出てくることに、気づきましたか。
参照動画
授業で扱った映像と、理解を深めるための映像です。
-
『時をかける少女』(2006)予告編
KADOKAWA
同じ場所と構図の繰り返しを探してください。
参考書籍
-
原作
時をかける少女
筒井康隆/角川文庫
原作の小説です。何度も映像化されてきた物語の原点です。
参考リンク
-
映像概論
-
2000年代
-
絵コンテ
-
アニメ
- 映像概論
- 2000年代
- 絵コンテ
- アニメ