映像概論現代映像概論 ―今から、源流へ遡る2年間
2年前期第35回 台本構成とテンションカーブ(2)

山が何度も来る映画のカーブを描く 『ダークナイト』後半

前回の続きで、後半を観ました。前後半を通したテンションカーブを、全員で描いて比べました。

作品データ

作品『ダークナイト』(2008)
カーブの形山が何度も来るギザギザの形
比較『ルックバック』(第12回)は長い谷から一つの大きな山へ向かう形
配信要確認

作品の基本情報は公開情報をもとにしています。配信状況は変わるため、授業前に確認してください。

考察

1. ギザギザのカーブは、観客を休ませない

山が何度も来るので、観客は緊張を解く暇がありません。悪役が「秩序が壊れる瞬間」を欲しがっている映画なので、観客も同じように落ち着かない状態に置かれています。

2. 谷がないと、山は低く見える

ただし、山ばかりだと観客は疲れてしまいます。この映画にも短い谷はあります。第12回で話した「谷の長さが山の高さを決める」は、ここでも当てはまります。

3. カーブは、企画の段階で描く

自主制作では、コンテに入る前にテンションカーブを描いてください。どこに山を置くかを決めてから場面を作ると、構成が迷いません。

授業の進め方(90分×2コマ)

時間内容
1コマ目 0:00〜0:10前回の振り返り:前半のカーブと予想を読み返す
0:10〜後半を上映
休憩—
2コマ目後半の上映の続き
上映後 20分分析シートを完成させ、前後半を通したテンションカーブを描く
20分ペアでカーブを比べる
20分解説(この記事の考察)
5分引き出しノートに3つ、降ろす欄を記入

授業で投げた問い

  1. 描いたカーブで、山はいくつありましたか。
  2. 一番短い谷はどこで、そこで何が起きていましたか。

参照動画

授業で扱った映像と、理解を深めるための映像です。

参考リンク